キャンプや登山などのアウトドアの場面において、火を使う場面は数多くあります。
火をつける道具は、百均のライターでは、強風時や寒冷地などではうまく火がつかないこともあります。
そんな時、SOTOのスライドガストーチを使えば、高温で安定した炎で着火することができます。
また、ガス缶(カセットガスボンベ)からガスを補給することで燃料を補えるため、本体を再利用でき、環境にやさしい商品ともいえます。
実際に私が3年以上愛用している、SOTOのスライドガストーチの魅力を紹介します。
スライドガストーチST-480Cの仕様


商品名 スライドガストーチ ST-480C メーカー 新富士バーナー ブランド名 SOTO 商品仕様 本体サイズ :幅38×奥行18×高さ115~185mm 重量 :52g 火口径 :直径14mm 炎温度 :1,300℃ 炎サイズ :直径3×15mm 炎形状 :極細集中炎 使用燃料 :CB缶、ライター用ガス 連続使用時間:30秒以内
スライドガストーチの使い方

スライドガストーチは、着火トリガーを押すだけで着火できます。
使う時は安全装置を動かしてロックを解除し、トリガーを引きます。
この際、火口部分を伸ばして遠くのものに着火させることができます。
ガスによる青い炎が集中点火し、安定した火力を出力します。
使用後は火口が熱くなっているので、吹き出し口に触れないようにして収納します。
安全のため、連続着火時間は30秒程度にとどめておきましょう。
使ってみてわかった特徴
火口がのびるのが使いやすい

火口は伸縮可能で、7.5センチ程度伸ばすことができます。
これにより、遠くのものに簡単に火を付けることができます。
火おこしの際、使い捨てライターで着火剤に火をつけると勢いよく燃え上がり、手を火傷する危険があります。
そんな際に、スライドガストーチならば着火剤から距離をとって着火できるため、安全です。

また、オイルランタンに点火する際にも便利です。
着火部のウィックまで距離が遠いため、普通のライターでは火が届きにくいです。
対して、スライドガストーチは火口が伸び、簡単に着火できます。
軽量コンパクトで持ち運び楽々

スライドガストーチはアウトドア用に作られているため、軽量コンパクトで持ち運びやすいです。
重さは50g程度で、一般的なライターやチャッカマンより少し重い程度。
手のひらから少し出る程度の大きさで、荷物を圧迫しません。
凹凸のあるグリップ部分の手触りは良く、しっかりと握りやすいです。
材質は高級感があるため、愛着が湧きやすい商品でもあります。
ロックがかかる安全装置つき
トリガー部分を火口側に押し込むことで安全装置にロックがかかり、トリガーを押し込むことができなくなります。
これにより、ポケットや荷物の中での誤作動を防ぎます。
写真では分かりづらいですが、ロックの有無でトリガーの位置が変化します。
ロックするのに力は要らず、着火後に意識することなく安全装置をセットできるため、使いやすい設計になっています。
炎温度は1300℃で風に強い

スライドガストーチの炎は、青く勢いがあります。
それでいて炎が大きくなりすぎないため、意図していないところが燃えないので使いやすいです。
百均のライター等と比べて炎の火力は安定しており、風が強い状況でも容易に着火できます。
また、SOTO純正のガス缶(パワーガス)からプロパンガスを補充することで、寒冷地や高所でも安定して使用できます。
アウトドアの過酷な環境においても、安心して利用できる性能があります。
燃料は充填式でコスパ良し

スライドガストーチの燃料は、CB缶からガスを補充します。
アウトドア缶(OD缶)からも、別売りのフィルアダプターを利用することで補充することができます。
CB缶はSOTOの純正品(パワーガス)のほか、コンビニで購入できる一般的なガス缶でも補充できます。
詳しい補充方法、ガス缶による違いは、後述のスライドガストーチのガス補充方法にて記載します。
ガスを充填することで繰り返し使えるため、燃料の補給価格は安くなります。
百均のライターを使い捨てするよりも、長期的に見ると経済的で、環境にも良いです。
炎の出力を調整するつまみが便利

装置の底面には+−のガス調整つまみがあります。
このつまみは酸素供給量を調整することができ、火力を調整できます。
+(プラス)に動かすほど火力が強くなり、着火しやすくなりますが、火が消えにくくなります。
寒冷地や気圧の低い高地などで着火した場合は、トリガーを戻してもしばらく消火しないことがあるようです。
その際は、ガス調整つまみを−(マイナス)方向に回すことで消火させることができるので覚えておきましょう。
限定カラーや専用カバーなどカスタム商品が豊富

スライドガストーチは期間限定商品として別注カラーも販売されており、気に入ったデザインのものを選ぶことができます。
私の使っている黒いモデルも、過去にamazon限定で販売されていたモノトーンカラーです。
また、グリップ部分を収容する専用カバーも販売されています。
スライドガストーチは人気が高く、他の方と被りやすい商品になります。
自分のガストーチに装飾を加えたい場合は、専用カバーを使うことをお勧めします。
amazonでは、各種レザーケースが販売されています。
レザーケースは使い込むと味が出て、より愛着が湧きやすくなります。
購入後2年間は保証あり

購入から2年間は保証期間内になり、故障した場合は無償で修理可能になります。
修理の際は保証書が必要になりますので、購入したら大切に保存しておきましょう。
いざという時にこういったサポートがあると、安心して購入できますね。
スライドガストーチのガス補充方法

ガスが減ってきて火力が弱くなってきたら、ガスを補充することで復活します。
燃料はガス残量窓のガラス部分から確認できます。
補充時はガス臭くなるので、換気をしっかりしましょう。
底面の右側のプラグ部分をCB缶に連結させます。

写真の通りぴったりはまるのを確認したら、上下を逆にします。

本体をロックをしてから、ガス缶を上にしてガスを補充させます。
ガス缶は家庭用のカセットコンロ用のものでオッケーです。
私はiwataniのCB缶を使ってガスを補充しました。
OD缶(アウトドア缶)から補充する場合は、別売りのフィルアダプターが必要になります。
押し込んで3−5秒ほどで十分な量のガスが補充できます。
ガスが入っていく音がし、缶がどんどん冷えていくのがわかります。
すぐに燃料は一杯になるので、あまり長い間入れすぎないようにしましょう。

ガラスの残量窓からガスの量が補充されているかチェックできます。
きちんと入っていると、中の液体が揺れるのがわかります。
点火してみて、火力が復活しているのを確認してください。
ガスの補充は純正のガス缶でなくてもいいのか?

ガス缶に関しては、コンビニなどで売られているCB缶で補充することができます。
しかし、場合によっては火がうまくつかないことがあるようです。
一般的なCB缶は液化ブタンと言われる気体のみが使われているためです。
そんな時はSOTOのパワーガスを利用すると、液化プロパンが混合されており、その効果で着火の勢いが復活するようです。
通常は余っているガス缶から補充すれば良いと思いますが、炎が弱くなってきたり着火しなくなった場合は、純正のパワーガスを使って補充してみましょう。
私は3年程度使って、純正ではないCB缶から3度ほど補充しましたが、現在のところ着火できないと言う状態になったことはありません。
個人的には、そこまで頻繁に純正のガス缶を使う必要は無いかなと思います。
ただSOTOのガス缶を使うことで、寒冷地や高所で安全確実に使用することができます。
寒冷地や高地など過酷な環境で使う場合は、安全のため純正のパワーガスを使うべきであると思います。
通常のキャンプや低山レベルの使用では、純正品を使わなくても特に問題はないです。
スライドガストーチST-480Cまとめ

SOTOのスライドガストーチははっきり言ってデメリットが見当たりません。
あえて言うならば、本体価格がライターと比べて高いくらいです。
しかし、ガスの補充が簡単で、使い捨ての商品を使うよりも燃料のコスパは良いです。
火力は安定しており、キャンプや登山などのアウトドアシーンだけでなく、日常生活の様々なシーンでも活躍してくれます。
高級感があり、火口が伸びることで安全性も高いとメリットは数多いです。
長く使えるライター、チャッカマンが欲しいと思っている方には、間違いなく買いの商品です。
幅広い場面で使える、個人的に一番気に入っているアウドトアギアです。
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