山道を車で走っていると、ちょくちょく見かける野菜の無人販売所。
ちょっと気になるんだけど、考えているうちにいつも通り過ぎてしまう存在です。
しかし、今回はとても気になるお店を見かけたので、入ってみることにしました。
野菜の無人販売所とは
無人販売所(無人直売所)は、購入者がお金を料金箱に入れて、棚に並べられた野菜を持っていくシステムの店舗のことです。
生産者自らがお店を運営し、消費者に農産物を販売する方法の一つです。
無人販売所の面白いところは、とれたての旬の商品を並べているため、時期によって商品が変わることです。
また、個人で経営しているところが多く、販売される野菜の量も種類も限られます。
無人販売所を開始するためには保健所への届出が必要です。
しかし、最低限のつくりでよいならば、野菜を置く棚と雨よけの屋根さえあれば開始できるようです。
最近は、新型コロナウイルスの影響で都市部の農家では無人の直売所の売り上げが増えています。
買い物客は人が多い大型店舗を避けるために来られる方も多く、コロナ後に見直された業態といえるでしょう。
入ってみたお店
京都府福知山市にある、self野菜stand百菜に入ってみました。
国道173号の綾部市から5kmの位置にあります。
山道の一本道の脇にある、とてもカラフルな施設です。
峠のふもとのドリンクステーション(飲料自動販売機コーナー)と併設されています。
茅葺屋根や田園風景の広がる周りの景色も良く、休憩所として落ち着ける場所にあります。
駐車スペースは車が10台程度駐車できます。
内装
野菜の販売コーナーがこちらです。
画像の情報量が多いので、各部分をみていきましょう。
まず目に入るのが、こちらの看板。
味のあるフォントで描かれた、わかるような、でもよくわからない文章です。
詳細は不明ですが、いい水で育った手作りの新鮮な野菜という印象を受けます。
感情に直接訴えかけるような、芸術性を感じます。
こちらが目玉の100円野菜達です。種類も10種以上と豊富です。
地元で採れた新鮮な野菜が、100円で購入できるのはとても安いと感じます。
スーパーのちょっといい野菜コーナーって、この倍くらいの値段しますよね。
また、そのまま置いてある野菜って、ちょっと買いづらいですよね。
こちらの販売所の野菜は個包装されており、安心して購入できます。
100円ちょうどなので、お釣りの心配もありません。
一部、100円以上の珍しい野菜が、黄色の棚に置かれています。
この時は売り切れだったので、人気なんですね。
代金はこちらの黄色の箱に入れていくシステムです。
箱も目立ち、至ってわかりやすいです。
また、しっかりとしたボックスなので、箱ごと持っていかれる心配も少なそうです。
左端の棚は、オーガニック商品を取り扱っている模様です。
バターナッツカボチャ、コリンキーやUFOズッキーニなど、個性的な商品が並びます。
野菜の特徴も画像とともに添付してあり、消費者にわかりやすいように工夫されています。
普段目にしない商品と巡り会えるのが、直売所の魅力の一つであることを再確認します。
下段にはアロエベラが鉢ごと販売されています。
アロエって食べられるんですね、初めて知りました。
鉢ごと購入できるという間口の広さ、枠組みにとらわれない姿勢はいいですね。
そして関西ではお約束のひゃくまんえん!
こういったユーモアを忘れない所が、お客さんに愛されるお店の秘訣なのでしょう。
まとめ
self野菜stand百菜は、他の無人販売所よりも力を入れており、各所に工夫が凝らされていました。
・カラフルで目に止まるような店構えは、車やバイクの運転手から目につきやすい。
・駐車スペースが広く、駐車しやすい。
・自動販売機コーナーが併設されているため、夜間でも明るい。
・休憩所としても、田んぼを見渡せる景色の良いところにある。
など、よく考えられていて、なるほどと思わせる作りでした。
特に、自動販売機と野菜直売所の組み合わせは、暗くなりやすい山道において店を明るく照らし、休憩所として立ち寄りやすい仕組みとして相乗効果があると思いました。
HPはちょっと古い形式ですが、それもまた味があって応援したくなります。
創意工夫が見られる、優れた野菜販売所でした。
今回訪れたのは真夏の旅行中で、野菜を保管する術がなかったため、商品を買うことができませんでした。
次回こそは購入して、この記事に追記してみたいと思います。
みなさんも、みかけたら是非立ち寄ってみてください。
商品も随時入れ替わるようなので、新たな発見があると思いますよ。
所在地 | 〒620-1302 京都府福知山市三和町台頭 |
駐車場 | 10台程度 |
料金 | 100円〜 |
HP | http://www5.nkansai.ne.jp/shop/daitonosato/yasai.htm |
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