登山に慣れてきたことで、人はついつい欲が出てきます。
それは、休憩中に暖かいお湯を沸かしたい!ということ。
お湯があれば、カップラーメンやインスタント食品を楽しむことができます。
また、コーヒーや紅茶を飲んでほっと一息、というシチュエーションも可能に。
お湯が沸かせれば、食に関してワンランク上の登山者になれると考えてくるのです。
そうなりたい!と調べていくうちにたどり着いたのが、ジェットボイル(JETBOIL)シリーズです。
ジェットボイルは特殊なリング構造により、高速でお湯を沸かすことができます。
今回は、その中でJETBOILの最新作、JETBOILスタッシュを買いまして、これが非常に気に入っています。
その性能は折り紙つきで、最近は過酷な環境でレースを行う、トレイルランの選手にも愛用されています。
ジェットボイルのこの速さとスタッキングの便利さ知ったらもう戻れませんねw
— takec(旧takes) (@takes_alt) October 17, 2021
僕は最近軽さとコンパクトさを求めてスタッシュも買っちゃいました👍
ジェットボイルのスタッシュが10%オフだったから買ってしまった。初代ジェットボイルのジップはプラ部分を弟夫婦に溶かされたので2台目お迎え。お湯が2分くらいで沸くし、クッカーの中にガス缶、ライター、バーナー、スタビライザー全て収納できる。名品。 pic.twitter.com/OYII6x6L6e
— みっちー a.k.a らぐさん❄️💙🚭 (@karutajakaruta) January 4, 2022
今回はそんなジェットボイル スタッシュのレビューを行います。
ジェットボイル スタッシュの特徴(スペック)

重量 | 約200g(バーナー:約60g/クッカー:約140g / 付属スタビライザー除く) |
---|---|
サイズ | ∅13cm×高さ11.2cm(収納時) |
容量 | 0.8L(調理容量0.5L) |
沸騰到達時間 | 2分30秒(0.5L) |
出力 | 1,134kcal/h |
素材 | アルミニウム合金、ステンレス鋼(バナーヘッド:チタニウム合金) クッカー本体:アルミニウム合金 |
付属品 | スタビライザー、バーナースタッフバッグ、小物入れ缶 |
(公式HPより引用)
ジェットボイル スタッシュのメリット
圧倒的な沸騰速度

お湯を高速で沸かすことができるジェットボイルシリーズで、最軽量のモデルです。
その沸騰速度は驚異的で、約2分30秒でお湯を沸かすことができます。
本当に沸騰が早すぎて、待ちのストレスがありません。
他の一般的なクッカーとバーナーセットの沸騰時間が約5分なので、倍速の煮沸速度になります。
これはクッカー下部の特殊なリング構造によって熱効率を高めているためです。

スタッシュはサイズは小さく、一度に大量のお湯を沸かすことは苦手です。
しかし、ソロでの利用や2人分の小さめのカップラーメン分位のお湯は一度に作成可能です。
凝った料理がしたいという方には別のモデルがオススメですが、インスタントの技術が上がった現代では、お湯を沸かすことで確実に食の選択肢は広がります。
ジェットボイルを使ったレシピ本も販売されていますよ。
携帯性の高さ

JETBOILスタッシュは軽量コンパクトな分、持ち運びに最も適しています。
その重さはなんと200g。iphone11と同じくらいの重さです。
また、従来のジェットボイル シリーズはバーナーとクッカーが一体化した構造になっていますが、スタッシュは非一体型のため取り外しが可能です。
一体型は安定性があるため、安定した場所がないときに吊り下げたり、手に持って利用することが可能です。
しかし、そういった利用をすることは非常に稀ですし、その分収納がしにくくなっているのがデメリットでした。
スタッシュは非一体型になっており、これにより上記のような運用はできませんが、収納性に優れており、バーナーやクッカー単体での利用が可能です。
また、クッカーを取り外せるので、洗いやすいのも良いですね。
オートキャンプではジェットボイルの他のシリーズやクッカーとバーナーの選択肢が無数にあります。
しかし、登山や荷物を背負っての僻地でのキャンプという持ち物の制限がある環境では、ジェットボイルスタッシュ一択でしょう。
実際に購入前にモンベルストアで現物を確認しましたが、他のジェットボイル シリーズは想定よりも大きく、これをリュックに入れるのは大変だなという印象がありました。
しかし、スタッシュであればスタッキングは容易であり、その心配は無用でしょう。
細かなディティール

従来のジェットボイルは、クッカーの持ち手が布製になっていることがあります。
軽量化を狙ってのものかもしれませんが、持った時の安定性が悪く、頼りない印象を持ちました。
しかし、スタッシュはしっかりとした金属製の持ち手があり、手に持った時に安定します。
また、クッカーが楕円形の形をしているため物を入れやすく、バーナーの上に置いたときに安定します。
蓋には湯切り用の穴が空いており、取り回しの幅が広がります。
ジェットボイル スタッシュのデメリット
スタビライザーのつけづらさ

設置を安定させるため、専用OD缶につけられるスタビライザーがありますが、これを付けるのが慣れが必要です。
私はある程度水平なところであれば、OD缶につけずに利用しています。
今の所安定性に問題はありません。
収納にコツがいる

スタッシュは、クッカーの中にスタビライザーやバーナー、OD缶を全て収納できるのですが、全て入れるのにはコツがいります。
バーナーを側面にずらしてうまく蓋をする必要があるため、一度慌てないように家で練習した方が良いと思います。
自動点火装置がない
スタッシュは軽量化のため、自動点火スイッチがありません。
そのため、点火のためには別途ライターを持参する必要があります。
過酷な環境下では自動点火装置が機能しない場面も多いようなので、どちらにしてもライターはセットと考えた方が良いでしょう。
私はSOTOのガストーチを愛用しており、これは燃料をガス缶から補充できるため相性が良いです。
キャンプの火起こしにも活躍します。
JETBOILの関連商品
OD缶(ガス缶)

ジェットボイル用のガス缶は100gで12回沸騰させることができます。
他のOD缶の利用もできますが、缶を安定させるためにつけるスタビライザーが折れてしまうというレビューも見かけましたので、純正品を利用するのがオススメです。
収納袋

収納ケースは残念ながらついてこないですが、oxtos(オクトス) CORDURA ジェットボイル収納ケース #5は、規格を合わせて作られているためおすすめです。
私も購入して利用していますが、素材がしっかりしており、耐久性が高く満足しています。
まとめ
ジェットボイル スタッシュは軽量コンパクトで携帯性が高く、ソロ用としてはこれ以上ない機能を備えています。
結局大きくかさばるものって、どんなに機能が優れていても、持ち運びがめんどくさくなって利用しなくなっちゃうんですよね。
そう考えたときに登山時の湯沸かしには、コンパクトなジェットボイルスタッシュを買って正解でした。
もちろん、キャンプに持参するのもよしです。
ジェットボイルを使って、山頂で食べるカップラーメンは最高ですよ!
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