キャンプを始めたい方の中には、予算を抑えながらも快適な寝袋(シュラフ)を手に入れたいと考えている方も多いでしょう。
本記事では、予算を抑えたけれどもキャンプで使える格安の化学繊維の寝袋について考察します。
化学繊維の寝袋は一般的にリーズナブルな価格帯で入手できるため、予算に制約のあるキャンパーにとって魅力的な選択肢となります。
しかし、amazonで購入できるような安価な寝袋にはいくつかのメリットやデメリットがあります。
それぞれを詳しく解説し、予算を抑えながらも快適なキャンプ体験を実現するためのヒントを提供します。
寝袋は季節によって使い分けるもの

私自身、寝袋は季節によって使い分けています。
秋〜冬場は、オールシーズン使えるモンベルのダウンシュラフを使いますが、暖かさは申し訳ありません。
しかし、逆に暑い時期に使うには適しておらず、夏場などはこの寝袋にくるまったり、上からかけるとするだけで暑いので、何か別のものがないかと考えていました。
キャンプ芸人のヒロシさんも、夏場は中国製の化学繊維のシュラフで十分だと言っていたのを聞いたことがあります。
夏場にキャンプ場でレンタルした化学繊維の寝袋がすごく良かったので、似たモデルの安い封筒型の化学繊維の寝袋を買って、夏はキャンプに行っています。
売れ筋の格安寝袋(シュラフ)

ブランド LEEPWEI
amazon商品ページより引用
形状 封筒型
シーズン オールシーズン
温度定格 (-20)-(-11)
現在amazonの売れ筋商品が、LEEPWEIの寝袋です。
3000円程度で購入でき、カラー展開が豊富なので初めてのシュラフに最適。
ちなみに私が購入した寝袋は、Wonborというブランドの類似商品で、性能・デザインはほぼ同じものです。(2019年当時の売れ筋商品)
格安の化学繊維の寝袋を使うメリット
手頃な価格

格安の化学繊維の寝袋は、一般的にリーズナブルな価格帯で入手できます。
近年は様々なメーカーが格安の寝袋を販売しており、予算を抑えながらも高品質な寝袋を手に入れることができます。
聞いたことのない中国製のメーカーですが、amazonのレビューがおおむね好評で売れ筋の商品を選べば外れることはないでしょう。
私自身もamazonの売れ筋のスリーピングバッグを購入しましたが、3000円弱で購入でき、満足しております。
すべすべして肌触りが良い

化繊の寝袋はとてもツルツルしていて滑りが良く、中に入ったときにすべすべして気持ちがいいです。
布団型のものはコンパクトでは無い分カサがありますが、大きさには余裕を持って作られています。
そのため、中に入っていても足元や身体に余裕があり、縮こまらずに寝ることができ、睡眠の質が上がります。
ダウン素材よりも化学繊維の方が肌触りが良いため、個人的にはできるだけ化繊の寝袋で寝たいため、春先から秋頃のギリギリまでは化繊の方を使います。
逆に秋から冬、そして春先の暖かくなるまでは、きちんとしたアウトドアメーカーの化学繊維の寝袋、もしくはダウン素材の寝袋でないと寒すぎて危険なので、そちらをお勧めします。
掛け布団としても使える

封筒型の寝袋は、足元にファスナーがあります。
これを全開にすると、掛け布団のように開けることができます。
そうすることで、夏場の暑い時などは体の上に掛けて利用できるため、使い勝手が良いです。
また、足元を開けて足を出せるため、足元が蒸れると言うこともありません。
足元を開けることができると言うオプションがあるだけで、温度調整の幅が広がり、細かく体温調整ができます。
寝心地の良さから屋内ではかなり使い勝手が良く、友人が来たときに来客用の布団としても活用できますよ。
ダウンウェアを着込むよりも暖かい

夏場に高地にあるキャンプ場に2泊したときの話です。
寝袋を忘れてしまい、1泊目は持ってきたウルトラライトダウンを着込んで寝ることになりました。
しかしながら、思った以上に夜は冷え、凍えながら寝ることができませんでした。
2泊目はキャンプ場で寝袋をレンタルすることができ、格安の化繊の寝袋を使いました。
するとその時は中に特にウルトラライトダウンを着込むこともなく、快適に朝まで熟睡することができました。
あとで調べてみましたが、1泊目と2泊目の夜の気温は変わりませんでした。
やはり格安の寝袋でも、服を着込む以上の保温性はあるとみて良さそうです。
洗濯が簡単

寝袋は洗うのが大変なイメージがありますよね。
化学繊維ならば、素材のことで、そこまで気にすることありません.。
家庭の洗濯機の手洗いモードで洗い、陰干しするだけです。
毎回洗濯しなくても特に汚れも気になりませんので、たまに洗濯する程度で充分に清潔に保つことができます。
私が使っている格安寝袋も頻繁には洗濯していませんが、特にカビなども発生しておらず、まだまだ使えそうです。
ダウン素材に比べて通気性がよく、速乾性があるため洗濯後の干す時間も短く済みます。
格安の化学繊維の寝袋を使うデメリット
秋から春にかけては寒い

秋など日中は暖かくても、夜はかなり冷えます。
そのようなときに、格安の寝袋(スリーピングバック)では秋以降の寒さを耐えることができません。
寒すぎて、朝まで過ごすのが辛かった日もありました。
そのためあまり保温性を過信せず、涼しい時期になってきたら秋冬用のアウトドアメーカーは販売している寝袋を利用することをお勧めします。
収納しても結構大きい

安い寝袋は、収納時にあまり小さくならないため、持ち運ぶには結構大きく感じます。
収納時に、山用のアルパインダウンハガーと比べてみたのが、写真の通り。
ザックに入れて持ち運ぶのは難しいほどのサイズがあります。
重さもあり、荷物の多い方はアウトドアワゴンなどを使って持ち運んだ方が良いでしょう。
耐久性はそれなり
安い商品の宿命ですが、物によっては、裁縫が甘くほつれているものがあるようです。
寝袋は、私自身は10回以上利用してますが、特に破れることなく使えています。
何度か洗濯機で洗っていますが、少々ほつれは出てきましたが、気になるほどではありません。
しかし、収納袋の劣化が激しく、ひもの部分がボロボロになってしまいました。
外袋はある程度劣化するものと割り切って、袋だけ別のものに変えてしまうなどの割り切りは必要でしょう。
格安の化学繊維の寝袋まとめ

格安の化学繊維の寝袋のメリットとデメリットを簡単にまとめると以下の通りです。
【格安の化学繊維の寝袋のメリット】
予算に優しい価格帯: 化学繊維の寝袋は天然素材の寝袋に比べて製造コストが低く、一般的に低価格で入手することができます。
肌触りが良い: 化学繊維は表面の手触りがよく、快適な寝心地があります。また、格安の寝袋の多くは封筒型のため、布団と変わらない感覚で眠ることができます。
手入れが簡単: 化学繊維は吸湿性が低く、速乾性が高い特徴があります。湿気の多い環境下でも寝袋が乾きやすく、衛生的な状態を保ちやすいです。
【格安の化学繊維の寝袋のデメリット】
保温性がいまいち: 化学繊維は通気性が高いため、保温性には限界があります。特に寒冷な環境下では保温性が低く、寒さを感じる可能性があります。寒冷地でのキャンプを予定している場合は、保温力の高い寝袋を選ぶことが重要です。
耐久性の低さ: 一般的に化学繊維は天然素材に比べて耐久性が低い傾向があります。頻繁に使用する場合や過酷な環境下での使用では、劣化や破損のリスクが高まります。また、中国製の商品が多く、細かいほつれや個体差が起きやすいです。
収納時のサイズが大きめ: 化学繊維はダウン素材と比べると、カサが大きく収納時も大きさがあります。荷物を少なくするULギアを志向する方には向いていません。
予算を抑えながらもキャンプで使える寝袋を選ぶためには、利用時期や、耐久性や品質にも注意を払う必要があります。
自分のキャンプスタイルや予定している環境に合わせて寝袋を選ぶことで、快適なキャンプ体験を実現できるでしょう。
個人的には、暖かい時期であれば格安の寝袋も十分に活躍できると考えています。
ぜひ、これを機にキャンプを始めてみませんか?
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