近鉄奈良駅(JR奈良駅)〜破石町バス停(20分)
出発は近鉄奈良駅です。JR奈良駅も最寄りになります。
ここから破石町バス停までバスで10分です。徒歩でも20分強で到着します。
近鉄の場合、こちらの4番バス停が1番最短ルートになります。
こちらの山村町行きのバスに乗ると1番早く着きます。
バスの時刻表です。1時間に3本程度出ていますね。
破石町バス亭〜首切地蔵・休憩所(50分)
破石町バス停に到着しました。
ここから柳生街道(滝坂の道)のハイキングコースの始まりです。
まずは休憩所のある、首切地蔵を目指します。
道を東に進んで行きます。
ここはまだ住宅地で、雑貨屋やカフェ等おしゃれなお店も点在しています。
奈良公園の近くであるからか、付近には鹿の姿を見かけます。
我が物顔で歩いております。
途中少し外れたところには、志賀直哉の旧邸もあります。
見学には拝観料が必要になります。
わかれ道は標識に沿って、下側の道を奥に進みます。
公衆トイレを過ぎ、標識に沿ってまっすぐ進みます。
標識に書いてある、柳生(滝坂の道)が今回歩くハイキングコースになります。
住宅地を抜けると山道に入ります。
ここから本格的なハイキングコースになります。
山道にしては歩きやすいようある程度舗装されていますが、傾斜はそこそこあります。
軽いウォーキングだと思うとかなりしんどいです。
所々へ石畳が舗装されており、こういったところは歩きやすいです。
道の隣には能登川が流れており、この水を濾過すれば水分補給することができそうです。
余談ですが、私は携帯浄水器のソーヤーミニをリュックに入れて緊急時の備えとしています。
首切地蔵(休憩舎)〜地獄谷石窟仏(20分)
ある程度進むと、首切地蔵のある休憩所につきます。
公衆トイレもあり、休憩の拠点とするにはとても良い場所になります。
ここで折り返して、元来た道を戻る方も多くいらっしゃいました。
バス停から休憩所までは、徒歩50分程度です。
こちらが首切地蔵です。
荒木又右衛門が試し切りしたと伝えられており、首の部分と胴体の部分が切られている様子を見ることができます。
案内看板もあります。ここから地獄谷石窟仏を見に行きます。
次は、地獄谷石窟仏を見に行きます。
※2022年9月現在、地獄谷石窟仏〜峠の茶屋ルートは倒木のため通行不能となっているため、地獄谷石窟仏には行かず、首切地蔵の次は峠の茶屋を目指すルートがオススメです。
首切り地蔵の先を進み、右手に進んでいきます。
そのまま進むと左手に小さな池が見えます。
標識を見ながら、この地獄谷石窟仏の方向へ向かいます。
道路を越えると看板があり、目的地はもう少しです。
看板の先はまた山道になり、かなり急傾斜になります。
すべらないように足元に注意が必要です。
地獄谷石窟仏(聖人窟)に着きました。
岩壁に見事な石仏が彫られています。
これが奈良時代に彫られたと言うのですから、驚きです。
本来ならばここから峠の茶屋へ向かうルートもあるのですが、現在は倒木のため通行禁止となっています。
そのため首切地蔵のある休憩所まで戻る必要があります。
首切地蔵〜峠の茶屋(20分)
休憩所のところに戻ってきました。
今度はトイレ脇にある標識通り、峠の茶屋方面に進みます。
石畳を歩き、坂を上って行きます。
歩きやすいのですが、斜面の傾斜はなかなかのものです。
道路と合流するので、道路沿いを進みます。
その先に標識があり、標識に従い左の奥の道を進んでいきます。
まもなく峠の茶屋に着きます。
江戸時代から続く茶屋で、街道歩きの休み所として昔から多くの人が利用してきました。
近くを通りかかると、店主の方に声をかけられ、お話をしました。
とても気さくな方で、ここから目的地の円成寺までは徒歩1時間半程度と教えていただきました。
最近は街道を歩く方も減ってきてしまっているようです。
ここでは、わらび餅(500円)やラムネ(150円)を販売されています。
折角なので、私はラムネをいただきました。昔ながらのラムネで、懐かしい味がします。
足を休めながら、古来の人の往来に想いを馳せます。
周りは静かで、鳥や虫の音を聞きながら休憩するにはぴったりの場所です。
峠の茶屋〜円成寺(1時間10分)
次は目的地である円成寺(圓成寺)に向かいます。
峠の茶屋から進むと、開けた田んぼのある場所に出ます。
民家が数件点在している集落のようです。
途中分かれ道がありますが、左手の道を奥に積んで行きます。
しばらくは細い道路を歩きますので、前後からの車には注意しましょう。
標識が見えてくるので、こちらの奥の道の林道を進んで行きます。
林道の道は、細く舗装された道路と比べると少し歩きにくいです。
場所によっては道が砂利になり歩きづらくなったり、
さらに進んでいくと草木が茂って、さらに細くなった道を通ります。
草木が体にからまってくるので、長袖長ズボンを着用していたほうがいいですね。
途中倒木がありました。
しかし進行方向はこちらなので、倒木を越えて先に進んでいきます。
少し林道が開けてきました。
人が通った後に道が作られている感じがしますね。
自然の中を歩いていると言う感覚があり、気持ちがいいです。
よく写真で見る柳生街道は、ここらへんでしょうか。見覚えのある景色が迎えてくれました。
宮本武蔵もここを通ったのでしょうか?
緑が深くなっていき、地面もより踏み固められた様が強くなります。
木の幹に彫刻の跡がありました。
道が2つに分かれます。
道が太い左側を進みたくなりますが、円成寺に行くために右手のルートを進みます。
蜂の巣があるようなので、移動の際は注意しましょう。
こちらの分かれ道は左手を進みます。
その道を下っていくと、道路に出ます。
看板があり、柳生街道の解説が載っています。
ほどなく、円成寺(圓成寺)の敷地内に到着しました。
円成寺は平安期に創設された寺です。
一度応仁の乱で消失しましたが、後に再建されました。
本尊の阿弥陀如来坐像、大日如来坐像はそれぞれ重要文化財、国宝となっています。
こちらのお食事亭里は、うどんの定食が美味しそうです。
円成寺には立派な庭園があります。
丁寧に管理されており、池には錦鯉の姿が見えます。
浄土式と、船遊式を兼ねた名園として名を馳せています。
静かで落ち着く場所でした。
円成寺はこの階段を上った先にあります。
見学には、別途拝観料が必要です。
庭園は広く見応えがあります。
紅葉が植えられており、秋にはよりきれいになるでしょう。
少し歩くと、忍辱山バス停に到着します。
ここが今回のハイキングコースの終点になります。
ここから近鉄奈良駅、もしくはJR奈良駅へバスで帰ることができます。
しかし見てわかるとおり、バスの本数が非常に少なく、1時間に1本あるかないかというものです。
帰りの時間には充分注意しておきましょう。
平日、土日祝ともに17時45分が最終バスになります。
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