【奈良・柳生街道】滝坂の道ハイキングコースを徹底解説【ウォーキング初心者おすすめ】

登山・ハイキング
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奈良市にある柳生街道は、奈良市街地から柳生へと通じる古道です。

春日山の谷間の渓流に沿った、石畳の道を歩きます。

かつて柳生新陰流の「柳生の剣」を求める多くの武士が、柳生街道を通って柳生の里へと足を運んだと言われています。

滝坂の道は、柳生街道の前半部分になります。

有名な柳生十兵衛や宮本武蔵も歩いたロマンあふれる滝坂の道を、実際に訪れた時の写真を使って紹介します。

↓柳生街道後半部分の剣豪の道ルートは、こちらの記事を参照ください。

※画像が多いため、記事を一部折りたたんでおります。

滝坂の道のウォーキングルート

近鉄奈良駅からバスに乗り、破石町バス停から忍辱山バス停までが滝坂の道のルートになります。

ハイキング(ウォーキング)コースの歩行時間は約3時間30分です。

近鉄奈良駅からのバス乗車時間を含め、近鉄奈良駅に帰ってくるまでの所要時間は約5時間です。

帰りのバスの本数は少ないので注意。(コース紹介の最後に時刻表あり)

柳生街道・滝坂の道コース紹介

近鉄奈良駅(JR奈良駅)〜破石町バス停(20分)

出発は近鉄奈良駅です。JR奈良駅も最寄りになります。

ここから破石町バス停までバスで10分です。徒歩でも20分強で到着します。

近鉄の場合、こちらの4番バス停が1番最短ルートになります。

こちらの山村町行きのバスに乗ると1番早く着きます。

バスの時刻表です。1時間に3本程度出ていますね。

破石町バス亭〜首切地蔵・休憩所(50分) 

破石町バス停に到着しました。

ここから柳生街道(滝坂の道)のハイキングコースの始まりです。

まずは休憩所のある、首切地蔵を目指します。

道を東に進んで行きます。

ここはまだ住宅地で、雑貨屋やカフェ等おしゃれなお店も点在しています。

奈良公園の近くであるからか、付近には鹿の姿を見かけます。

我が物顔で歩いております。

途中少し外れたところには、志賀直哉の旧邸もあります。

見学には拝観料が必要になります。

わかれ道は標識に沿って、下側の道を奥に進みます。

公衆トイレを過ぎ、標識に沿ってまっすぐ進みます。

標識に書いてある、柳生(滝坂の道)が今回歩くハイキングコースになります。

住宅地を抜けると山道に入ります。

ここから本格的なハイキングコースになります。

山道にしては歩きやすいようある程度舗装されていますが、傾斜はそこそこあります。

軽いウォーキングだと思うとかなりしんどいです。

所々へ石畳が舗装されており、こういったところは歩きやすいです。

道の隣には能登川が流れており、この水を濾過すれば水分補給することができそうです。

余談ですが、私は携帯浄水器のソーヤーミニをリュックに入れて緊急時の備えとしています。

首切地蔵(休憩舎)〜地獄谷石窟仏(20分)

ある程度進むと、首切地蔵のある休憩所につきます。

公衆トイレもあり、休憩の拠点とするにはとても良い場所になります。

ここで折り返して、元来た道を戻る方も多くいらっしゃいました。

バス停から休憩所までは、徒歩50分程度です。

こちらが首切地蔵です。

荒木又右衛門が試し切りしたと伝えられており、首の部分と胴体の部分が切られている様子を見ることができます。

案内看板もあります。ここから地獄谷石窟仏を見に行きます。

次は、地獄谷石窟仏を見に行きます。

※2022年9月現在、地獄谷石窟仏〜峠の茶屋ルートは倒木のため通行不能となっているため、地獄谷石窟仏には行かず、首切地蔵の次は峠の茶屋を目指すルートがオススメです。

首切り地蔵の先を進み、右手に進んでいきます。

そのまま進むと左手に小さな池が見えます。

標識を見ながら、この地獄谷石窟仏の方向へ向かいます。

道路を越えると看板があり、目的地はもう少しです。

看板の先はまた山道になり、かなり急傾斜になります。

すべらないように足元に注意が必要です。

地獄谷石窟仏(聖人窟)に着きました。

岩壁に見事な石仏が彫られています。

これが奈良時代に彫られたと言うのですから、驚きです。

本来ならばここから峠の茶屋へ向かうルートもあるのですが、現在は倒木のため通行禁止となっています。

そのため首切地蔵のある休憩所まで戻る必要があります。

首切地蔵〜峠の茶屋(20分)

休憩所のところに戻ってきました。

今度はトイレ脇にある標識通り、峠の茶屋方面に進みます。

石畳を歩き、坂を上って行きます。

歩きやすいのですが、斜面の傾斜はなかなかのものです。

道路と合流するので、道路沿いを進みます。

その先に標識があり、標識に従い左の奥の道を進んでいきます。

まもなく峠の茶屋に着きます。

江戸時代から続く茶屋で、街道歩きの休み所として昔から多くの人が利用してきました。

近くを通りかかると、店主の方に声をかけられ、お話をしました。

とても気さくな方で、ここから目的地の円成寺までは徒歩1時間半程度と教えていただきました。

最近は街道を歩く方も減ってきてしまっているようです。

ここでは、わらび餅(500円)やラムネ(150円)を販売されています。

折角なので、私はラムネをいただきました。昔ながらのラムネで、懐かしい味がします。

足を休めながら、古来の人の往来に想いを馳せます。

周りは静かで、鳥や虫の音を聞きながら休憩するにはぴったりの場所です。

峠の茶屋〜円成寺(1時間10分)

次は目的地である円成寺(圓成寺)に向かいます。

峠の茶屋から進むと、開けた田んぼのある場所に出ます。

民家が数件点在している集落のようです。

途中分かれ道がありますが、左手の道を奥に積んで行きます。

しばらくは細い道路を歩きますので、前後からの車には注意しましょう。

標識が見えてくるので、こちらの奥の道の林道を進んで行きます。

林道の道は、細く舗装された道路と比べると少し歩きにくいです。

場所によっては道が砂利になり歩きづらくなったり、

さらに進んでいくと草木が茂って、さらに細くなった道を通ります。

草木が体にからまってくるので、長袖長ズボンを着用していたほうがいいですね。

途中倒木がありました。

しかし進行方向はこちらなので、倒木を越えて先に進んでいきます。

少し林道が開けてきました。

人が通った後に道が作られている感じがしますね。

自然の中を歩いていると言う感覚があり、気持ちがいいです。

よく写真で見る柳生街道は、ここらへんでしょうか。見覚えのある景色が迎えてくれました。

宮本武蔵もここを通ったのでしょうか?

緑が深くなっていき、地面もより踏み固められた様が強くなります。

木の幹に彫刻の跡がありました。

道が2つに分かれます。

道が太い左側を進みたくなりますが、円成寺に行くために右手のルートを進みます。

蜂の巣があるようなので、移動の際は注意しましょう。

こちらの分かれ道は左手を進みます。

その道を下っていくと、道路に出ます。

看板があり、柳生街道の解説が載っています。

ほどなく、円成寺(圓成寺)の敷地内に到着しました。

円成寺は平安期に創設された寺です。

一度応仁の乱で消失しましたが、後に再建されました。

本尊の阿弥陀如来坐像、大日如来坐像はそれぞれ重要文化財、国宝となっています。

こちらのお食事亭里は、うどんの定食が美味しそうです。

円成寺には立派な庭園があります。

丁寧に管理されており、池には錦鯉の姿が見えます。

浄土式と、船遊式を兼ねた名園として名を馳せています。

静かで落ち着く場所でした。

円成寺はこの階段を上った先にあります。

見学には、別途拝観料が必要です。

庭園は広く見応えがあります。

紅葉が植えられており、秋にはよりきれいになるでしょう。

少し歩くと、忍辱山バス停に到着します。

ここが今回のハイキングコースの終点になります。

ここから近鉄奈良駅、もしくはJR奈良駅へバスで帰ることができます。

しかし見てわかるとおり、バスの本数が非常に少なく、1時間に1本あるかないかというものです。

帰りの時間には充分注意しておきましょう。

平日、土日祝ともに17時45分が最終バスになります。

滝坂の道ハイキングコースまとめ

奈良県にある柳生街道、滝坂の道ウォーキングコースの紹介でした。

自然に囲まれた山道を歩くため、心が癒されリラックスすることができました。

途中に休憩所や茶屋もあるため、体力に自信のないウォーキング初心者の方にもおすすめです。

斜面はありますが、比較的舗装されているためウォーキングシューズでも十分歩くことができます。

あなたも、かつての剣豪に想いを馳せながら歩いてみませんか。

参考書籍

日帰りウォーキング関西の本を、ルートの参考にしました。

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地図

〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1505−2

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