冬場に使える登山用のフリースを探していて、購入したのがモンベルのクリマプラス100です。
モンベルのフリースの中でも標準的な厚さであり、汎用性の高いモデルとなっています。
実際に2年間着用してみて、感じたことを紹介していきます。
結論から先に言うと、クリマプラス100はコストパフォーマンスの良いおすすめのウェアです。
モンベルのフリースの比較
mont-bellのフリースは様々な種類が発売されていますが、代表的なものは3種類です。
シャミース・クリマプラス100・クリマプラス200の3種類で、それぞれを比較したのが下の表です。
商品名 | シャミースジャケット | クリマプラス100ジャケット | クリマプラス200ジャケット |
価格 | 5,830円 | 6,160円 | 8,250円 |
生地の厚さ | 薄 | 中 | 厚 |
重量 | 245g | 333g | 437g |
サイズ感 | ゆとりがある | タイトめ | 普通 |
特徴 | 肌触りが良い | 運動性と快適性を併せ持つ | 高い保温性 |
シャミースが最も薄く軽量で安価、クリマプラス200が最も厚く重量があり高価な商品となっています。
クリマプラス100は中間の性能となっており、活躍する場面が広いのが特徴です。
クリマプラスを使ってみてわかった特徴
デザインがシンプル
モンベルの代表的なフリース、シャミース、クリマプラス100、クリマプラス200はデザインがよく似ていて、ぱっと見は見分けがつきません。
デザインはシンプルで、唯一胸ポケット周りのみ表面の素材が異なっています。
また、クリマプラス100のネイビーは、胸ポケットのジップ部分に目立つオレンジ色があしらわれ、アクセントになっています。
このアクセントカラーがアウトドア感を出していて、好きな人もいれば苦手な方もいるかもと思います。
私は地味な方が好きなので、この胸ポケットのデザインには始めは違和感がありましたが、長く着用していくうちに好きになってきました。
シンプルなデザインから普段着としても優秀で、アウトドア用途を想定していたため良い意味で想定外の部分でした。
カラー展開も豊富で、好みの色を選ぶことができます。
ジップを一番上まで閉めても痛くならない
モンベルのフリースは、ジップを1番上まであげても首が痛くなりません。
これはモンベルの公式サイトにも明記されており、私自身も着用してみて納得した部分です。
裏面にはあて布がされており、これによってアタリがソフトになっています。
ハイネック状態にしても首が苦しくならないのは、防寒面で非常にありがたいです。
冬場にマフラーがない時などは、フリースのジップを上げることで冷気から首を守ってくれます。
ハイネックのジップアップの服は、あまり1番上まで閉めて着用することを想定されていないものも多く、首が苦しくなりがちです。
しかし、このモンベルのクリマプラスはその点をよく考えられていて、さすが老舗アウトドアメーカーです。
着心地がよく、重さを感じない
重量は333グラムと、フリースとしては一般的な重さだと思います。
近年はウルトラライトダウンなどの非常に軽量で暖かいウェアが販売されており、それらに比べると手に持った時に重く感じます。
しかしタイトめで生地のストレッチが効いているため、体にきっちりとフィットし、着用時に重さを感じる事はありません。
タイトめとはいいつつも、締め付けすぎず程良いゆとりはあるため、着用時にストレスもありません。
私はたまにクリマプラス100を着用したまま就寝しますが、締め付けられる感じがなく寝心地も良いです。
通気性と速乾性はあるが、それなり
モンベルのフリースは、汗を素早く外に逃がす通気性を備えています
登山用のフリースとして、速乾性と通気性を備えている事はとても大切です。
インナーが濡れたままでいると、汗冷えを起こして低体温症になるリスクがあるため、私アウトドア用のフリースを購入しました。
正直に言うと、クリマプラス100は保温力が高いためか、通気性はあまり高くないと感じました。
このクリマプラス100を着用して、冬山にも何度か挑戦しました。
私が行く低山レベルの登山では、少しアクティブに動くと内部温度が高くなりすぎてしまい、熱がこもって発汗してしまう経験をしました。
低山登山ではクリマプラスではなく、同じモンベルのシャミースやノースフェイスのバーサマイクロジャケットの方が薄手で熱がこもりにくく、適していると感じました。
より寒い地域や高所での登山など、過酷な状況に挑戦する場合はクリマプラス素材の方が良いと思います。
袖口にサムホール付き
左右の袖口にはサムホールが空いています。
ここに親指を入れることで、手の甲をフリースの中に入れ温めることができます。
日常生活で使う場面はほぼありません。
極寒地ではサムホールを使うことでグローブとフリースの隙間をなくすことができ、防寒能力が上がります。
ここはさすがアウトドア仕様のフリースです。
サムホールに指を入れても袖がつっぱった感覚はしないため、生地のストレッチがよく効いていると感じました。
ポケットが豊富でジッパー付き
ポケットは胸に1箇所と腰に2箇所あります。
また、フリース内側にも2箇所のインナーポケットがあります。
合計5箇所もポケットがあるので、収納力は高いです。
外側のポケットにはジップがあるので、入れた物を落とす心配がありません。
また、ジップは指に当たっても痛くないように加工されており、ポケットに手を出し入れしても肌が傷つきにくいです。
私は少し肌が弱いのですが、クリマプラスの腰のポケットに手を入れていても、切れたり突っかかったりすることはありません。
白いホコリが少し目立つ
デメリットは、私が着用しているのが暗めのネイビーカラーのせいか白いほこりが目立ちます。
冬場は静電気が発生しやすいため、こういったものがつきやすくなるようです。
私はあまり気になりませんが、気にされる方は明るめのカラーを選ぶと良いでしょう。
また、部屋着・中間着用と割り切って、アウターとしては着用しないようにすると目立たないでしょう。
保温性が抜群に高い
クリマプラス100は、インナーの上に1枚羽織るだけで冬場でも暖かく快適です。
クリマプラスの素材はモンベルが独自開発した保温性の高いポリエステル素材です。
アウトドア用に作られているため、ストレッチが効き、体を動かす際につっぱりがありません。
それでいてクリマプラス100は細めに作られているため、ぶかぶかしている感じもなく、きれいなシルエットになっています。
体とウェアの間に隙間ができにくく、体温を逃さない構造になっていています。
私は家にいるときはノーブランドのフリースも着用していますが、クリマプラスは明らかに着た瞬間から暖かさがあり、高い保温性を感じます。
キャンプ等の動きが少なめのシーンや、冬場の部屋着、散歩中のアウターとして大活躍しています。
耐久性が高く、コストパフォーマンスが良い
モンベルのクリマプラス100は、冬場の中間着から、春・秋のアウターとしても使え、3シーズン着用できます。
着用期間が長いだけでなく、耐久性もあり、洗濯していても毛玉もあまりできません。
私は2年間着用していますが、まだまだ着ていけそうです。
ただし、摩擦が多い部分は擦れるためか、少し生地がへたれて白くなっています。(左肘の部分)
写真では光の加減で少し目立ちますが、実物ではあまり気になりません。
モンベルのクリマプラス100は6200円ほどで購入できます。
長く着用できて、着用時に快適なウェアが比較的安価で購入できる事から、コストパフォーマンスは良いと評価しています。
クリマプラス100ジャケットまとめ
購入時はアウトドア用のフリースを所有していなかったため、バーサマイクロジャケットと同時期に購入しました。
こちらのクリマプラス100を着用していくうちに、高い保温性から日常着としても優秀であることが確認できました。
勿論速乾性もあるため、本来の用途であるアウトドアやスポーツ時の運動着としても利用できます。
機能を考えればコストパフォーマンスも良い商品です。
バランスの良いフリースをお探しの方は、ぜひ手に取っていただけたらと思います。
私はクリマプラス100をリサイクルショップで購入しました。
より安く商品を手に入れたい場合、中古での購入もおすすめです。
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